アメリカの大学では日本の高校とは少し違ったGradeのつけ方をしています。
現地ついてから混乱することがないように事前に頭に入れておきましょう。
成績の付け方
アメリカの大学はABCDの4つの段階評価とF(Fail)というものがあります。
AからDまでのそれぞれに+と−があります。
成績は上から
Grade | GPA | Percentage |
A+ | 4.2 | 97-100 |
A | 4.0 | 94-96 |
A− | 3.7 | 90-93 |
B+ | 3.3 | 87-89 |
B | 3.0 | 83-86 |
B− | 2.7 | 80-83 |
C+ | 2.3 | 77-79 |
C | 2.0 | 73-76 |
C− | 1.7 | 70-72 |
D+ | 1.3 | 67-69 |
D | 1.0 | 63-66 |
D− | 0.7 | 60-62 |
F | 0 | 0-60 |
ということになっています。
多くの大学はA+を使っていないですし、D-がない大学も多いです。
この表は参考にということで、正確な情報は各学校のアドバイザーに尋ねてみてください。
そんなに難しくもない
上の成績を取るために求められる成績はバカみたいに高いですが日本のテストほど難しくもないので、授業をしっかりと理解していればまず確実にF(Fail)を取ることはありません。
アメリカで必要なのはいかに授業に参加していく姿勢を保つかということです。
こちらに成績維持の方法をまとめてありますのでご覧ください。
GPAの算出方法
アメリカの総合成績はGPAと呼ばれています。Grade Points Averageの略です。
他の大学の編入や、就職の際にとても重要になります。
計算方法は
(それぞれのクラスのGrade)×(それぞれのクラスの単位数)÷(合計の単位数)
となります。
例
例えば
- English Composition(3単位)Grade B+
- College Algebra(4単位)Grade A-
- Drawing(3単位)Grade A
の10単位を取っていたとすると
English CompositionはB+の3単位なので
3.3×3=9.9
College AlgebraはA-の4単位なので
3.7×4=14.8
DrawingはAの3単位なので
4.0×3=12.0
これらの三つを合計して10で割ります。
9.9+14.8+12.0=36.7
36.7÷10=3.67
したがってGPAは3.67となります。
まとめ
アメリカの大学で奨学金を取るにしても他の大学に編入するにしてもGPAがなしには話にならないほど重要なポイントです。ここを疎かにすることがないように賢く大学生活を送れるといいですね。
クラスの取り方も成績維持に欠かせない戦略です。特に英語にあまり慣れていないうちは間違えたクラスを取ると大変なことになります。
クラスの取り方に関してはこちらの記事を参考にしてください。
何か質問がありましたお気軽にTwitterかFacebook、コメント、コンタクトフォームからお尋ねください。ありがとうございました。
最高GPA4.0の保ち方
留学してからの一学期目でどんなクラスを取るのかどうかは良い留学のスタートダッシュを切るための秘訣です。
一学期目は環境に慣れることだけでも一苦労です。英語力が足りないのにライティングの多いクラスを取ってしまえば、成績は悲惨なことになり、後の学期で挽回しなければならないことになります。
そのために初めからしっかりとした計画を持ってクラスを取ることが重要です。
ここでブログを共同で運営している中田さん(テキサス留学中)の方法を紹介!以下のリンクをチェック
手抜きができるわけじゃない
日本の大学では楽に単位が取れるクラス、いわゆる『楽単』と言われているクラスがあります。
私が言っているのはそういったクラスのことではないです。留学生という英語のハンデがある状況でも努力さえ怠らなければ十分上位の成績を取れるクラスということです。そこは勘違いしないでください。
適当に取ってAを取れるクラスなんてありません。どのクラスでも多くの宿題を課されます。
実際に私が取っていたクラス
- DrawingⅠ
- English CompositionⅠ
- ESL(English as a Second Language)
- College Reading Strategy
- International Relations
- Cross Country
- College Essential
これが始めの学期に私が履修していたクラスです。
7クラスもありますね。この中で国際関係の授業は難易度が高く落としたので実際は14creditです。
留学生にとって簡単なクラスとは
留学生にとって比較的に簡単なクラスとはあまり英語の発言が求められないクラスです。
例に取ってみると
- 数学
- 美術
- ESL
- 新入生向けのクラス
の3つです。
数学
数学は言ってしまえばいままで日本で勉強してきたことと大差ありません。日本の高校で特別な文系のコース(私はそうでした)ではない限り、数Ⅱくらいまでは取っていると思います。高校のときに文系で数Ⅰしか取っていない私でも授業についていけるので、理系の人はもちろんの事普通に文系科目を取っていた人でも問題なくこなすことができます。
習っていない難しい単語もでてきますが、要は答えを出すことができればいいので他のクラスよりも全然簡単です。
美術
美術は課題さえしっかりとこなせばちゃんとAをもらうことができます。
発言はほとんど求められることはないので安心してください。
ESL(English as a Sencond Language)
これは聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
英語が第一言語でない生徒たちの英語力を向上させるために設置されているクラスのことです。入学事前英語学習と思われる方がいるかもしれませんが、私が言っているのは入学してからに取れるクラスのことになります。
大学によっては入学後にもこのクラスを取ることができ、英語を勉強すること以外にも、他の授業の理解を深めることの手助けをしてくれます。
私は初めの学期にこのクラスを取っていることでエッセイの添削をしてもらうことができ、本当に助かりました。
このクラスは留学生でいるために必要なフルタイムの学生のステータス(学期ごとに12単位以上)にこの単位を加算することができます。というのは留学当初英語に慣れないうちはこのクラスを多めに取っておいて、その分他の授業を減らすことができるため英語の力を上げることに専念できるのです。
※卒業の単位には含まれないので注意してください。
新入生向けのクラス
上の二つのクラスに比べて少し難易度は上がりますが、クラスの受け方やノートの取り方を勉強することができます。
難しい単語・内容を覚えることはほとんどなく、求められるのは課題をしっかりとこなすことです。
難易度の高いクラス
私が受けたクラスの中で難易度が高いと感じたのはこの2つのクラスです。
- English CompositionⅠ
- International Relations
ネイティブのための英語のクラス
私は一学期目からEnglish CompositionⅠというクラスをとっていました。
ネイティブのための英語の授業ですね。これは日本人の国語の授業にあたります。
多くのリーディングの課題が毎日のように出て、ライティングも課されます。英語力を底上げするためにも卒業するためにも欠かせない単位ではあるのですが、今思うと二学期から取っておけばよかったと思います。
専門性の高いクラス
日本で国際関係学というと現在流行の学科で英語に興味のある学生は聞いたことがあるでしょう。そこでは英語学習を含めた多分野の包括的な学習を行っています。
ですがアメリカでは違います。ガチガチのディスカッションを含めた、バリバリ政治についてのガチな国際関係です。
これを一学期目から取ってしまったからもう大変、1日4時間、全体の授業の60%ほどの勉強時間をこのクラスに費やしても授業についていくことができませんでした。
内容はとても興味はあったのですがさすがに他のクラスにも影響が出ると考えた私は、来年に取り直すと教授に約束し、クラスを落としました。汗
このことから英語力のない始めの学期は専門性の高いクラスはオススメしません。
まとめ
おすすめの4つのクラス
英語力に自信のない人はこの4つのクラスを中心にクラスを組み立てることをオススメします。
- 数学
- 美術
- ESL
- 新入生向けのクラス
一学期のうちはこのクラスをすべて組み合わせてもいいくらいです。フルタイム学生の資格を維持するために必要な12単位はこれらですべて満たすことができるので心配ないです。
それともう1つ。
この記事の多くの箇所で口を酸っぱくして言いましたが、必要なのは課題をしっかりとこなすことです。テストでの成績が良くても課題をやらない人にAが与えられることは絶対にありません。
逆に毎日課題を欠かさずやることで高い成績を維持していくことも可能なのです。
成績を維持するために必要なことはこちら。
しっかりとしたプラン、努力を惜しまずに留学を輝かしいものとしていきましょう。
ありがとうございました。
アメリカに留学するときには日本の大学とは違い、成績を維持することが致命的に大事になってきます。
成績が低ければ卒業することも、アメリカに滞在し続けることもできません。逆に高い成績を維持することができれば奨学金を獲得できる可能性があります。
始めの学期はわからないことも多く、クラスで戸惑うこともあると思います。そうならないために新しい授業を参加する前に読んでおいて欲しい記事です。
基本
1. 授業に欠かさず参加する
そんなこと知ってるよ!って言われそうですね。いきなり当然のことですみません。
でもこれ、書かずにはいられないほど絶対に必要なことです。
アメリカでは授業はものすごいスピードで進んでいくので、一度授業を休むだけでも次のクラスについていくのが大変になります。それに理由なく休んでいくと点数も引かれていきます。
病気、校外活動以外では授業を休まないように気をつけましょう。
2. 宿題に毎日取り組む
アメリカでは毎授業必ずと言っていいほど宿題がでます。
もちろん成績維持のために宿題をやることは絶対なのですが、この宿題には内容理解を深めるためという大きな意味があります。
先生は前回の授業でやったことが宿題によって生徒に定着していると考えて授業を進めていきます。わからないところを放置しておくと、授業が進んでいくにつれ、あっという間においていかれてしまうでしょう。
裏技 ー先生との関係ー
3. Office Hourを利用する
オフィスアワーというのは大学には授業で分からなかったことを先生に質問しに行くことができる時間のことです。
私はオフィスアワーを利用することが良い成績をとるための鍵だと強く考えています。
この時間に質問をしに行くことで一対一で話をすることができるので、授業以外にパーソナルに関係を築いていくことができます。
私は一番初めのEnglish CompositionⅠの授業の後、全く授業の内容が分からなかったので教授の部屋を訪ねました。そして『今日の授業、全く理解できなかったです。宿題はどこですか?』と恐る恐る聞きに行った覚えがあります。
新しいクラスを取り始めたときは何も質問することがなかったとしても必ずオフィスを訪れるようにしておきましょう。
英会話の勉強なんかにもなりますし、勇気を持ってオフィスアワーを利用してください^^
できたらいいということ
4. クラスでの発言
クラスでの発言は重要だと聞くことも多いのではないでしょうか?
コミュニティカレッジやリベラルアーツカレッジのように小さなクラスを持つ学校ではこれは多くのクラスで当てはまらないです。
大きなクラスと小さなクラスで比較して説明します。
大きなクラス
生徒の人数が多く、教授が生徒のことをよく知ってくれることは稀です。留学生で英語に不安があるから配慮してあげようだなんて考えてもらうことはもはやないでしょう。
ですからクラス内での発言でアピールする必要があります。
小さなクラス
一方で20人以下の小さなクラスであれば教授は生徒の名前を覚えてくれます。一人一人を見ているので発言をしていなくとも授業に意欲を持って臨んでいるかどうかは見ればわかります。
先ほど説明したオフィスアワーなどを上手く利用すれば自分自身のことをよく知ってもらうこともできるでしょう。英語ができないことを配慮してくれるはずです。
発言することができるにことは越したことはないですが、慣れない始めのうちはかなり授業についていくだけでも精一杯なのでそこに関して心配しすぎることはないです。
まとめ
- 授業に欠かさず参加する
- 宿題に毎日取り組む
- Office Hourを利用する
- クラスでの発言
今日書いたことはすべて授業に対する姿勢を見せる方法です。
これが成績を維持していく大きな秘訣になります。日々の積み重ねで成績を維持していきたいですね。
他にも成績を維持するためには賢くクラス選択をすることも非常に大事です。
ありがとうございました。