私が大学院の修士、博士と授業料免除で通い、ポスドクでカリフォルニアの大学で研究員として働き、現在グリーンカードを取得した方法を徹底解説 是非参考にしてみてください!
日本と違うアメリカの専攻の決め方
アメリカの専攻の決め方は日本のそれとずいぶん違います。日本では多くの場合、大学に入学する前から学部を決めて、学部ごとに違うテストを受けなければいけません。私の通っていた大阪市立大学ですと入学後の学部変更というものはほぼ不可能でした。しかしアメリカの場合、大学に入学してすぐの場合はunclassified というように専攻を決めてないことが多いです。もちろん決めていてもいいですが、決めなくてもいいのです。
専攻を決めないうちに1、2年間は専攻に関係ないけれど卒業に必要な単位を取ります。その後行きたい学部に申し込みます。ハワイ大学の場合ですとその学部によって足切りの点数のGPAが決めてあることもあるようです。しかし大体の場合、行きたい学部に行けるようです。その学部に入ったら、後はその学部が決める専門の授業の必要単位数をとって、卒業です。学部の変更はいつでもできます。ただ、変更するたびにまた一からその学部において卒業に必要な単位を取らなければいけないので卒業までに時間がかかります。
ダブルメジャー(Double Major)
またあまり日本では広く知れ渡ってないかもしれませんが、ダブルメジャーと言って2学部を自分の専門にすることもできます。マイナーというメジャーほど専門ではないけれどそれなりに勉強した、という学部をクレームしてもいいことになっています。
セカンドバチュラー(Second Bachelor)
またsecond bachelor degreeというシステムもあります。一つ目の学位を取った後に、もう一つ学位を取れるシステムです。大学院に行きたいけれど学部を変えるのでその専攻に必要な授業を取らなければいけない、とか単純に大学院はtoo much だけれどもう一つ学位をとりたい、という時に使えます。私はハワイ大学のマノア校に戻ってきた時はこのシステムを利用しました。大学によっては理系の学部でとった後は文系では取れない、などいろいろな縛りもあるみたいです。ハワイ大学の場合、日本で大学を卒業していたら、大学の時の成績表とトッフルの点数があれば入れるのでそれほど難易度は高くないです。手続きは普通に大学にアプライするのと同じです。大学によってはsecond bachelor degree専用のサイトがあったりします。これはハワイ大学のサイトです(http://manoa.hawaii.edu/admissions/second_degree.html)
私はsecond bachelor degreeをとりに行こうと思ったのですが一年してから修士課程に変更したので結局2個目の学位はとりませんでした。
まとめ
アメリカの大学、大学院に7年在籍して思うことは、アメリカの大学のシステムは柔軟ということです。もちろん大学によって違うと思います。日本の大学は試験を受けて、受かった人しかいけないというとても排他的な組織のように思います。しかし、アメリカの場合は大学の授業を一般の人にも公開していたりします。それが卒業ということに結びつかなくても、とって授業についての証明書などをもらえて、それが就職に有利になったりもします。学ぼうと思えばいつでも学べる環境があると感じます。何かしたいときは、そんなシステムなんかないから、と思わずに探してみましょう。知らないだけで、自分の必要性を満たすシステムがどこかにあるはずなのです。探す努力さえ厭わなければどんな可能性も広がっていく国がアメリカだと感じます。