テキサス州 大学院 留学の奨学金

大学院・研究留学でトビタテ留学ジャパンに合格した方法。

執筆者概要

古田能農

研究室のコネとトビタテ奨学金で、

実費0円一年アメリカ研究留学。

TOEFL 留学前  69点→106点
資金 50万(準備金。後に奨学金の振り込みによりペイ)
GPA 3.0/4.0(大学基準) 3.7(WES換算)
専攻 薬学、分子細胞生物学
就職 塩野義製薬 開発職 内々定

経歴概要

2012年4月 金沢大学薬学類入学

2017年2月 トビタテ留学JAPAN! 合格

2017年2月‐8月 TOEFL iBT 独学で69点―106点に

2017年4月‐2018年3月 一年間休学

2017年10月‐2018年10月 アメリカのベイラー医科大学 外部研究員

2019年3月 金沢大学薬学類 卒業

要約

教授のコネを利用すれば海外一流大学で研究留学することができます。研究者としての実績はほとんどいりません。有名な研究室や大学に所属していなくても大丈夫です。大概の教授は何かしらのコネクションを持っているものです、勇気を出して教授に問い合わせてみましょう。ただしある程度のTOEFL・IELTSのこのスコアは必要です。

このルートでは、理系の大学学部生・大学院生の方が、一年間の米国研究留学を実質費用無料で達成するためのルートを紹介します。

費用

留学にかかる年間の費用(以下の金額(特に授業料など)は年度によって変化しますので、およその値になります

出費 授業料 0円
生活費+住居代 150万円/年間
交際費・雑費 20万/年間
渡航費 20万円(往復)
収入 トビタテ 217万円/年間(渡航費含む)
収支 27万

ルートのメリット

・ただの交換留学と違い、海外で研究員として働く経験ができる

・休学をせずに留学可能

・費用が掛からない

・トビタテ(給付型奨学金)

・トビタテ生同士のネットワークができる

ルートのデメリット

・教授のコネがあるところしか留学できない

・トビタテ合格を100%保証できない

・TOEFL合格を100%保証できない

留学先

大学院修士課程: ベイラー医科大学

メリット デメリット
世界最大の医療センター中心に位置

研究レベルが良い(例:Biomedical Science全米26位など)

臨床、臨床研究レベルはもっと高い(全米10位)

日本人が少ない

単科大なので学生の種類の幅が狭い

学士を取る場合はPh.Dコースしかない

留学の第一歩

留学はここから始まった。。。

教授の部屋にアポなし訪問!大学院生のみなさん実はあまり意識してやっていないかもしれませんが、教授の部屋に行って留学について意欲があると示すことは実際なによりも留学への近道になりえます。私自身アポなしで部屋に行ってから1時間ほどで留学が決定しました。

以下に具体的に私がたどったルートを時系列で記載します

留学ルートの計画表(時系列)

学部の時系列

教授に留学相談

教授の部屋にアポイント無しで訪問しました。そして留学したい旨を話しました。一年間の研究留学がしたいとだけ伝えました。快く申し出を了承してもらい、どの国が良いと聞かれたのでアメリカ合衆国とだけ伝えました。アメリカにした理由は、正直留学といえばアメリカというイメージがあったという理由しかありません。特にこの時点で留学計画は全く練っていません。しかしながら即決で留学先を紹介してもらい、留学先研究室にメールを送ってもらった。30分後に留学先から承諾のメールが届きました。

留学先の承諾を得るまでに私がしたことは、教授の部屋をアポイント無しで訪ね、留学したいと伝えただけです。GPAも研究実績も英語力もこの時点では全く不要でした。ただしもともと国際交流の多めの研究室だったので、ここのやり取りはスムーズに行った気がします。しかしながらマジでちょろかったです。既に研究室に所属している理系学生は、研究留学に際しては大きなアドバンテージを持っています。また理系は自分から積極的に留学したいという人がほとんどいないので、他学生徒の競争もほとんどないです。

教授からは「昔ベイラー医科大学と共同研究をやっていたし、そこがいいんじゃない?」と言われ、何も考えずにそこに行くと即答しました。その時点ではとりあえず留学できればよいという気持ちしかなかったからです。したがって留学先の大学検討は全くしていません

2016年10-11月

トビタテ留学JAPAN!書類準備

留学には資金が必要です。しかしながら研究留学の良いところは、授業料を払わなくても良いので、基本的に渡航費と現地での生活費しかかりません。しかしながら奨学金があるに越したことはないのでトビタテ留学JAPAN!奨学金に応募することにしました。以下では 書類準備に関して説明しています。

私の自由記述を公開

ここでは私が実際に提出した自由記述を上げましたので参考にしてみてください。

トビタテ面接試験準備

以下では実際にトビタテに合格した私の経験をもとに面接対策やプレゼン対策などを解説してますので参考にしてください。

TOEFLを100点まであげる

私の留学先は外部研究員にTOEFL iBTのスコアで100点を要求していたので、トビタテに合格してから一気に勉強し始めました。もちろんあらかじめ余裕をもって行うのに越したことはありません。まずは留学先の大学に英語の必要スコアを聞きます。多くの大学の場合、TOEFL iBTかIELTSのスコアを使用することを認めています。そのうち基準として優しく設定されているほうを選びます。アメリカの大学の場合、なぜかIELTSのスコアがTOEFLよりも低めに設定されている場合があるので、その場合はIELTSをお勧めします。私の場合はTOEFL iBTを受けることにしました。2月に受けた初めての試験が69点だったのですが、半年で106点まで点数を上げることができました。しかしながら私は1日6時間ほどの勉強時間を割いたので、相当の勉強時間を割かなければいけないことは覚悟しておいてください。研究室に所属している思うので。研究の時間を減らしてTOEFLの勉強に充ててよいか担当教授に相談すると良いです。

具体的な勉強法は以下のサイトに記載しました。またさらに具体的な情報はAmazon Kindleで電子書籍として出版をしたのでそちらを参照ください。

TOEFL勉強法 当サイト内記事 http://chutai-ryugaku-report.info/?p=1888

渡米準備

二ヶ月間で一気に渡米準備をしました。正直ぎりぎりだったので、あらかじめ余裕をもって行うのに越したことはありません。研究留学の場合、主に必要な準備は以下のようになります。優先度の高い順に記載しました。

1 DS-2019習得

2 飛行機チケットの習得

3 パスポートの習得(既に持っていれば不要)

4 J1ビザの習得

5 ワクチン接種

6 受診している医療機関への訪問

7 海外保険加入

8 渡米後数日間泊まれるホテルの手配

9 現地不動産に連絡

10 生活用品等必要荷物の準備

次の記事で各書類の提出方法や気を付けることをまとめています。

留学中の時系列

表にしましたが、基本的に研究活動以外に何かする義務がありません。これはこの留学ルートのものすごいメリットの一つです。この期間中に研究に没頭することで、研究実績を作り、就職活動や進学を有利に進めることができます。

個人的に思うのは、よくある語学留学、交換留学とかと全く違う特別な留学スタイルなので、せっかくだからそれらの留学生とは違う一年間を過ごすのが良いと思います。授業もないですしね。1人の研究者として海外で仕事をするのと同じですから、国際交流だとかなんとかはとりあえずおいといて、研究に没頭する!そして研究室の奴らと研究についてディスカッションしまくる!のを個人的にはお勧めします。

研究留学は普通の交換留学や語学留学とは違うので、留学生活がイメージしづらいかもしれません。少し紙面を割いて僕の経験を書こうと思います。

私はアメリカのバイオ系の研究室で一年間の研究生活を過ごしました。日本と違って、アメリカは少人数の研究室が多く、私の研究室も僕を含めて5人―7人(時期によって変動)と少数でした。私の研究室のボスは中国出身の人でしたが、ほかの人はアジア系、メキシコ系といろいろな人種がいましたが全員アメリカ人でした。

さて、研究活動ですが、研究活動自体はこれといって日本での研究活動と案外変わりません。しかしこれは考えてみればそうで、アメリカだからって実験手法が変わるわけでもないですし、一個一個の実験で多くの時間を費やす必要があるのも変わりません。研究に必要な情報は日本にいる時と同様に英語で書かれた論文で読みます。なので、日本で普通に研究活動できればなんとかやっていけるな、というのが僕の印象です。

しかし勘違いしていただきたくないのは、日々をやり過ごすのは簡単ですが、自分から積極的に行動しないと結局何も得ることはできません。グループミーティングでは発言をしないと成長できないですし、自分でものを考えて研究を進めていく力も、日本にいる時以上に必要だと思いました。なので生きていくことは簡単だけど、何かを得ようと思ったら能動的に行動することが大事だと思います。

偉そうなことを書いていますが、私はもともと医療系の学部ということもあって、渡米前に学会や論文発表もしたことがありませんでした。それでも海外に来て研究ができたので、やってみれば何とかなります。ぜひこの記事を見ていただいている方にも、研究実績がない、英語力がないという理由で研究留学をあきらめるようなことはしないでいただきたいなと思っております。

留学後の進路

このルートでは、研究留学を通して以下のことを得ることができます。

1トビタテ生同士の人脈づくり

2海外での研究実績

1に関しては、すべてのトビタテ生に言えることなのですが、トビタテに受かった時点で、日本中の優秀な学生1万人とつながることができます。学生の質も高く、また幅広い留学を支援しているトビタテだからこそ、自分の専門分野外の人と数多く知り合うことができます。帰国後も日本でのミートアップなど多々あり、この人脈を持っていることは将来的に正直心強すぎる!といっても過言じゃないと思います。 

2に関して、海外での研究経験は、たとえ論文を出す等まで実績が出せないとしても、とても重宝されます。就職活動はもとより、海外大学院の進学でも(教授いわく)かなり有利だそうです。

私は決して日本国内の一流の大学出身ではありませんが、教授のコネと、そしてトビタテを使うことで、実費0円で海外のハイレベルな期間で研究を一年間するという実績に恵まれました。それによっておそらく私の大学レベルではなかなか学歴的に就職難しいだろう~というところもあっさり就職が決まってしまいましたし、また現在東大を超えるような、海外のトップ大学院入学を狙えるような現状さえあります。理系で学生で研究留学をする人はほとんどいません。だからこそ理系にとっては今がチャンスなのではないかと思うのです。この記事を読んだ人は、ぜひ明日にでも研究室の教授の部屋をアポなしで訪ねるみてはどうでしょうか?

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